ガエマク

昼の光が入らないようカーテンを閉め切った部屋で、吐く息と衣擦れの音だけが聞こえる。
 まとわりつく衣服は邪魔だが、鍵をかけてあるとはいえ、いつドアがノックされるかわからないので仕方ない。
 最初の痛みをやりすごし呼吸を ...

ガエマク

 ガエリオがシャワーを浴びてガウンの腰ひもを結びながら戻ってくると、マクギリスはギャラルホルンの制服を着て部屋を出て行こうとしているところだった。
「は? おまえ、なにやってんの」
「仕事に戻る」
「夜中だぞ」 ...

ガエマク

 ファリドとボードウィンは婚姻による結びつきを求めていたが、両家にはそれぞれ子どもがひとりしかいなかった。ファリド家当主の外子であるマクギリスが呼び寄せられたのは、後継の問題を避けるためだ。
 マクギリスが初めてガエリオとキス ...

ガエマク

 目を開けると裸で床に寝ていた。
 そのまま壁の時計を見ると、それほど時間は経っていない。同じく裸で寝ているマクギリスに目をやると、長い睫毛を伏せて深く眠っている。服で隠れないところにいくつも跡がついていて、これは当分口をきい ...

ガエマク

「火星に赴任したマクギリスとガエリオ。ガエリオが期待する甘々な新婚生活も束の間(いや、そもそもあったのか?)マクギリスが火星に降りたまま無断外泊。得体の知れない民間警備会社にあったガンダムフレームバルバトスに夢中になり火星基地に戻って ...