ガエマク

メールで招待状を送ると、爆笑するマクギリスの動画で返信が来た。

「帰還がその日だから俺は行けないが(笑)誕生日おめでとう(笑)二十五歳の(笑)誕生日パーティーが(笑)盛り上がることを(笑)祈ってる」

爆笑で締め ...

ガエマク

義父が私的に使っている家のひとつから出て、マクギリスは大きく息を吐いた。

あの人が多忙な身でよかった。でなければ半日と言わず三日、あるいは一週間は拘束されただろう。

ガエリオと過ごす為に使っている部屋はボードウ ...

ガエマク

聖ギャラルホルン学園。そこは禁断の秘密の花園。

始業前の静かな礼拝堂のドアが開き、なかで祈りを捧げていた生徒が振り返った。

「遅いぞ、ガエリオ」

「すまなかった、マクギリス。校門で下級生たちに捕まっ ...

ガエマク

蔦の絡まるレンガの建物、中庭に小さな噴水、アンティークの家具。こじんまりとしているが温かみのある屋敷だった。

尤もこじんまりというのは比較がボードウィン邸だからで、一個人の邸宅としては十分広い。

アポなしで来た ...