イズマク

 あえてノックをしないで義父の部屋に入った。
 執事から帰宅を告げられていたのだろう。義父は驚かなかったが、その隣に侍っていた金髪の少年が、幽霊を見るような目つきでマクギリスを見た。
 マクギリスは養子だが、正式な手続 ...