時を駆ける

 夜狩に出ていた藍景儀が年少の門弟を庇って負傷し、意識を失ったまま雲深不知処に運ばれた。外傷はないのに何日経っても目覚めないと知らせがあり、遠出していた魏無羨は藍忘機と共に急ぎ戻った。
 既にさまざまな治療が施されていたが効果はなく、共情を試みた。
「どうだった」
 さほど時間をかけずに戻ってきた魏無羨は、見守っていた藍忘機の問いに答えられないほど動揺していた。
「魏嬰。どうした」
「藍湛」
 魏無羨は息を整えてからようやく告げた。
「藍景儀は過去にいる」
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Posted by ありす南水